劇場版 魔法少女リリカルなのはDetonation を見てください

今回はアニメの話です。

 

魔法少女リリカルなのは。劇場版1作目(2010年)よりちょっと前くらいに知って、それから追いかけてるコンテンツです。

いわゆるメディアミックス作品というやつで、アニメの他にもゲームが出たりマンガでオリジナルのストーリーをやったり、というやつです。

 

で、今回満を持して公開されたのが、劇場版4作目にあたる「Detonation」。3作目と合わせて前後編の後編となります。

1作目・2作目はそれぞれTV版1期2期のリメイクとなっていて、10年選手の作品にしては楽に予習を終えることができます。

1作目(1st)→2作目(2nd A's)→3作目(Reflection)→4作目(Detonation)という順序で見れば良い。 

 

魔法少女リリカルなのは」というタイトルからはキャピキャピだったり百合百合っぽいイメージを抱きがちなのですが、実際の中身は友情ものなんですよね。主要キャラの性別を逆にすればジャンプとかコロコロに載るやつ。

 

主人公の高町なのはが魔法という大いなる力と出会って、運命の歯車が回りだす。

最初はひよっ子だったなのはも、ライバルと出会い、衝突し、別れ、人間的に成長していきます。そしてなのはの魔法で幾人もが救われて、最後に挫けそうになったとき、いままで助けてくれた人たちの思いに助けられ、なのは自身も救われる。

そういうアニメなんです。

 

先に、劇場版の4作に絞って紹介をしたいと思います。

ちょっとだけネタバレがあります。

 

 

物語の舞台は海鳴(うみなり)市。都会すぎず田舎すぎず、賑やかでありながらそれなりに自然もあるという、物語をどう転がすにもうってつけなベッドタウンです。

主人公の高町なのはちゃんはこの市にあるちょっといいとこの小学校に通っているわけですが、シリーズを追うごとに”今までなのはちゃんが助けたキャラが同じ制服を身にまとって登校する”という激エモ展開があり、中々見逃せません。

 

そう、この物語の主人公は高町(たかまち)なのはちゃんです。

どこにでもいる(すっとぼけ)小学3年生の女の子なのですが、類まれなる魔法の才能により、訓練もなしに念話を聞き取って助けの声の元に駆けつけるという離れ業を披露しつつ、マスコットキャラ&魔法の杖と出会うことになります。

その後は激ヤバオーパーツの魔法の杖レイジングハートを「おねがい!」の一声で手懐けたり、グッと念じたらやはり訓練なしに空を飛べたりする……と書き出したら今流行りのチート系主人公のようですが、まあろくに味方も居ないので強くないと困りますからね。こんなものです。

(劇場版だけ見てるとそうでもないように見えますが、なのは世界で空を飛ぶのはマジモンの特殊技能で、TV版3期では登場人物の大半が飛べません)

 

で、マスコットキャラことユーノ・スクライア君が地球に来た原因というのが「高密度の魔力結晶”ジュエルシード”を管理ミスで地球にぶちまけちゃった!しかも21個!」というはた迷惑な話で、でもなのはちゃんは困ってる人を放っておけないよってユーノ君を手伝うことを決めるわけです。

ちなみにジュエルシードは大抵のことなら叶えることができるそうで、(時空移動と蘇生だけはダメらしい)うっかり猫にパクられたときは猫の「おっきくなりたい!」て願いによって肩高10mの猫が現れたりしました。

まあ基本的には動物に取り込まれて怪物化するパターンが多い。

 

このジュエルシードはなのはだけが集めているわけではなく、もうひとりの魔法少女フェイト・テスタロッサ(&母のプレシア)も目をつけているその1人でした。

プレシアはフェイトに対して過酷なノルマを設けており、達成できないときにはムチでしばいたりする鬼母というやつです。これにはフェイトの生い立ちが深く関係しているのですが、そこは是非その目で見て確かめて欲しい。

 

ジュエルシードという同じ目的を持っていればなのはとフェイトの2人は自然と出会うわけで、数度の出会いを経てなのはの目的は「フェイトを助け出す」ことにシフトしていきます。なぜかって?フェイトが悲しい目をしていたから。理由はそれだけでいいんです。

 

で、なんやかんやあってフェイトを助け出し、名前を呼び合って、また会う約束をして涙のうちに閉幕する、と。1作目はここまで。なのはとフェイトの友情の物語でした。

 

 

2作目の「A's(えーす、と読みます)」。今度は八神はやてという新たなキーパーソンが登場します。

はやては当時の深夜アニメにしてはかなり攻めた「下半身不随」の車椅子の女の子です。加えて天涯孤独の身だったのですが、案の定魔法の素質があり魔法少女予備軍であります。

 

はやての身の元には幼い頃から常に1冊の魔導書がありました。それは闇の書と呼ばれるもので、昔から自前の転移機能で持ち主を転々としながら渡り歩く危険な魔導書でした。その魔導書からズルッと守護騎士とかいう魔導生命(しかも4人)が出てきちゃったことが2期のはじまり。

いままで守護騎士たちは戦闘マシーンとして主に従事していたのが、はやてとかいう人格者のもとで新たな家族として大層可愛がられるようになりました。

めでたしめでたし。

先にはやての下半身不随の話をしましたが、それは実は闇の書の侵食によるものだということがのちに判明し、更には放っておけば命まで落としてしまう状態であることが明らかになります。

これを食い止めるためには他の動物や人間、特に魔法使いの生命力を吸い取る必要があり、守護騎士たちは主はやてに内緒で略奪に奔ることになります。その過程で守護騎士たちはなのはやフェイトに出会い、今度は2人ではやてと守護騎士たちを救おう、と。

 

なんやかんやしてる内に、実は闇の書はプログラムのバグにより暴走状態にあることが分かり、闇の書自体を制御している部分を破壊すればオッケーという結論が出ます(ついでに本来の名前も「夜天の魔導書」であることが分かります)。出るのですが……実は闇の書には管制人格としてもうひとりの守護騎士が格納されており、その子も暴走に巻き込まれている状況でした。

 

なのはをはじめ大勢が手を尽くすのですが、闇の書の暴走を食い止めながら管制人格を救い出すことはいよいよ叶わず、はやては最後、消えゆく定めの管制人格に「リインフォース」という名前を贈る……という、出会いと別れの印象的な2作目。

 

 

で、3作目が前後編の前編にあたる「Refletion」。

正直Refletionは起承転結における「起」程度の起伏しか無く、物語が大きく動くわけではありません。

ですが、A'sから2年経って小学5年生になったなのは達や、今風にリメイクされたキャラデザインなど、古参のファン的には嬉しい要素も多い作品でした。

また、いままで語られなかった時系列である(小学3年生の2期の次は19歳の3期でした)ことや、キャラ設定がPSPのゲームから流用されたこともあり、完全新規ストーリーながらも既ファンは馴染みやすく、新規ファンにも映画2作だけで追いつく内容であることが、なのはシリーズの新たな取り組みとして話題になりました(主観)。

 

今回の舞台は、地球に加えてもうひとつ、「エルトリア」という荒廃寸前の星が登場します。

エルトリアで育った少女「キリエ・フローリアン」は、惑星再生のカギを求めて地球にやってくる。それを追って姉の「アミティア・フローリアン(愛称アミタ)」までやってきて、キリエがやらかしてはアミタが追う……というような内容です。

 

さて、その惑星再生のカギというのが、八神はやての持つ夜天の魔導書であり、これをキリエと共に地球にやってきた「イリス」という謎の女の子が奪い取ってしまいます。

キリエはイリスの独断を止めないといけない、アミタは妹を。

そしてなのは達は、新たに現れた「眼の前の困った人たちを助けなければ」と、それぞれが動き出します。

そしていつも通りなんやかんやあり、一度はイリスに押されるなのは達ですが、エルトリアの技術も得てパワーアップし、再びイリスの眼の前に現れ、「今度は必ず助けます!」と言い放つ……ところで前編の3作目は一旦幕を下ろします。

 

 

そして4作目、現在放映中の「Detonation」。

最早何を言ってもネタバレになってしまうのですが、間違いなく言えるのは「Reflectionで勿体ぶった”承転結”はきちんと達成されます」ということ。

また印象的だったのが、いままでシリーズを通して語られることのなかった「高町なのはの想い」が初めて顕になる作品でもあります。

いままでのシリーズでも小学生にしてはひどく大人びていたなのはでしたが、今回のエルトリアの件ではじめて心の弱さが露呈し少女性が語られたという、古来のファンにとってかなり衝撃的な内容でした。

もちろん新規の方にとっても、4作目ではじめて語られることなので重みは十分に感じられると思います。

 

 

前置きが長くなりました。そう、とにかく4作目のDetonationを見てほしいんです。

紹介のどこかひとつでも引っかかったところがあれば是非とも全部見てください。後悔させません。

 

1作目。なのはとフェイトが出会い、敵対しながらも友情を育みながら、最後には手を取り合い、名前を呼んで友達になる。

2作目はフェイトが味方に付くようになり、なのはと協力してはやてや守護騎士、闇の書にまつわる悲しい出来事を解決する。

そして3,4作目は、なのはが自身の力を信じて、フェイトやはやての力を借りながらも、目の前の困っている人たちを全力で助ける、という内容です。

友情努力勝利。どっかで聞いたことのあるフレーズですね……?

 

つまり「劇場版 魔法少女リリカルなのは」は、主人公・高町なのはの成長が描かれた4部作なんです。

幼いなのはが魔法と出会い、嬉しいことや悲しいことがありながらも人間的に成長していく。その中に数々のドラマがあり、なのはが1人で乗り越えられない壁も、ライバルや助けてくれた人たちと協力しながら乗り越えていく。

そして4作目Detonationでは最後の壁…自身の心の弱さを自分の力で乗り越えていく、という涙なしには見られないアニメなんです。

 

劇場版 魔法少女リリカルなのはDetonationを、どうぞよろしく。

生ハム原木を買った。

始まりはこの一言でした。

 

人類は皆、生ハムの庇護下にあります。

 神が愚かな我々を統率するために生ハムを授けたことは聖書にも日本書紀にも古事記にも書いてあります。嘘です。

我々は何故生ハムに向かうのか?それは簡単なことです。そこに生ハムがあるから。

見るもの全てを魅了する魔性の食べ物。それが生ハムです。

 

 

というわけで、生ハム原木を買いました。

下記リンク中段の税込み13000円くらいのやつ。

item.rakuten.co.jp

量が量なので、他の友人に声をかけて割り勘で購入しました。

13000円/5人で一人頭2600円くらい。

 

 

さて、買う前に気になったことが数点。

 

・温度管理

 →元々真夏40度の地域の保存食なので高温には強いらしい

 →夏でも常温放置でOKっぽい

 

・湿度管理・カビ

 →原木表面は定期的にオリーブオイルで拭いておけばOKぽい

 →高湿の環境だと手に負えないかも?冷蔵庫にぶちこむのが安全ぽい

 →冷蔵庫から出すときの結露がカビの原因になりかねないので注意

 →原木内部は素手で触るとカビ・菌の温床になる可能性があるので注意

 

・虫対策

 →塩漬けなので基本的に寄り付かない

 

・日持ち

 →真夏でも結構保つっぽいけどなるはやで食べきりたい

 

…以上のことを鑑みて、「言うてスペインとかいう日中40度になるような環境で生まれた食べ物なんだし沖縄でもいけるやろ」のノリで購入を決めました。

 

 

でかくない? 

ドラクエのこんぼうくらいある。

 

ちなみに購入したショップは恒常在庫があるようで、注文から4日くらいで届きました。

 

中身がこんなかんじ。

 ・生ハム原木 本体

・生ハム台(ハムネロと呼ぶらしい)

・カット用ナイフ

・「美味しい食べ方」「上手な切り方」みたいな指南書

 

 

天国の先祖にも"うさげ"ておきます。(沖縄方言で捧げるの意)

神々しい。

 

 

 見て分かる通り、真空パックで届きました。

ついでにクール便であったようで、めっちゃ滴ってました。

凍てつくこんぼうかよ。

 

生ハム原木は発酵した保存食品であるので冷凍する必要は無いと思うのですが…

とりあえず、生ハム原木と外気に温度差がありすぎるので、外気に慣らすために2日放置することにしました。

結露によるカビの発生を防ぐためです。

 

そして開封。

 

ハサミで切れ込みを入れてガバッと…

注意として2点。

表面の品質を保つための油が塗布されているそうで、その油がパックを開ける時にサラダチキン的な感じにブゥワーてなりました。養生大事。

また、このとき「チーズ系の発酵臭」が猛烈に香るので、覚悟してください。

品質としては正しい匂いです。

 

 

表面はめちゃくちゃ脂ぎってます。

 なんとなく表面はガサガサしてるイメージだったので意外でした。

油膜によって酸化を防いでいる、というメカニズムですね。

 

足先の部分は比較的乾いているので、そこをキッチンペーパーをぐるぐる巻きにして、左手で掴みつつ右手で油の拭き取りをしました。

 

一応念押ししますが、4kgの肉塊です。

大きめの食材というよりは、大の大人が「よっこいしょ…」という具合に扱う重量物です。

 余裕で鈍器。

FenderのMustang(あずにゃんのギター)と同じサイズで2倍の重さ…というイメージ。

 

 

表面の油はどういう理屈なのか分かりませんが、とりあえず一通り拭き取ったほうがよいみたいです。

多分、酸化した油を捨ててしまうっていうことだと思います。

カピカピになるまでではなく、油の層のうち表面を掬っていくくらい。

一通り拭き取ったら、今度はキッチンペーパーにオリーブオイルを含ませて、さっき掬った油を補填するイメージで塗り込んでいきます。

 

 

生ハムのケアが終われば、いよいよ生ハム台にセットします。

 

 太さ5mmくらいのボルトを、生ハム原木のおしりに豪快にぶっ刺す。

足先側のボルトも食い込もうがガンガン回して固定する。

後から分かることなんですが、しっかり固定しないと本番で硬い部分を切るときにグラグラしてナイフの刃が滑るのでかなり危険。

勿体無いっていう感情は捨てて置くまでしっかり刺すこと。

そして何度も言いますが養生大事。

 

 

 さて、生ハム原木のグロテスクなマーブル模様の解説。

まず白い部分。

これは白カビです。生ハム原木が生ハム原木たる所以です。

原理は知りませんが、とりあえず悪者ではないです。

コイツのお陰できちんと腐らずに生ハムとして熟成するようです。

触るとなんか出来の悪いチーズみたいに半端に糸を引きます。キモい。

特有の発酵臭も、この白カビによる匂いっぽいです。

 

黒い部分。

これは切り落とされたときの赤身の断面です。

黒いカビではありません。

赤身ではあるのですが酸化してるので、食べるときは切り落とすか避けます。

 

 

初回のケアが終わって台にセットし終わったら、最低1日の間、更に外気に慣れさせます。

埃が積もらないように申し訳程度に新聞紙をかぶせておく。

すぐに食べると味が悪いらしい。

 

今回この「パックから出して外気に慣れさせる」期間は、届いた日と原木会開催日の都合で6日間となりました。

 

この6日間、毎日1回だけ生ハム原木のケアをしました。

表面の油を拭き取って、その分新たに継ぎ足す。

 

 

ここで購入前の疑問点の答え合わせ。 

 

・温度管理
 →元々真夏40度の地域の保存食なので高温には強いらしい
 →常温で問題なし
 →クール便の場合は結露(による青カビの発生)に注意

 

・湿度管理・カビ

 →原木表面は定期的にオリーブオイルで拭いておけばOKぽい

 →実際にそれだけで済んだ

 →高湿の環境だと手に負えないかも?冷蔵庫にぶちこむのが安全ぽい

 →冷蔵庫から出すときの結露がカビの原因になりかねないので注意

 →雨が降ったらケアを多めにしたり対処が必要かもしれない

 →冷蔵庫は不要

 →原木内部は素手で触るとカビ・菌の温床になる可能性があるので注意

 →脂ギッシュでそもそも素手で触れないので手のひらの常在菌など意識する必要なし

 

・虫対策

 →塩漬けなので基本的に寄り付かない

 →全然寄り付かなかった

 

・日持ち

 →真夏でも結構保つっぽいけどなるはやで食べきりたい

 →刃を入れなければ1週間は余裕で保つ

 

怖いが。

スペイン人心臓に剛毛生えてそう。

 

ぼちぼちメイドラゴン円盤最終巻が届く。

 

 

 

 あとはマジでなんのイベントも無く、ただ日が過ぎ行きます。

 

 

いよいよ時は満ちた。

 

闇に深く蠢く飢えたオタク5人が、異形の肉塊を求めて一同に介します。

その姿を見た貴方は1D20の正気度を失います。

 

今回は民宿を借りることにしました。

メンバーのツテでお安く泊めてもらえることに。

 

 

沖縄民家あるある;古酒の瓶が置いてある

 記念撮影。

 古酒の隣りにあると「なんかそんなかんじの漆器」に見えてくるからずるい。

 

 

いよいよ入刀。

 噛むと 肉の味がして うまい。

 

表面の皮はかなり硬いので、付属のナイフでなく包丁でガッとやります。ガッと。

包丁を入れると、いままでの発酵臭とは打って変わって、香ばしい肉の香りが立ち込めます。

間違いなく優勝。

先にV字に切れ込みを入れて、そこを手がかりに掘るように切り進めます。

 

表面とそこに近い黄ばんだ部分は酸化が進んでいて美味しくないので、遠慮なく捨てていきます。

 

今回は全員沖縄県民だったので「ほぼスーチカーじゃん」っていう共通認識があったのですが、多分本土には似た部類の食べ物は無いと思います。

(スーチカーとは沖縄の郷土料理で、塩漬けの豚肉です。)

スーチカー - Google 検索

 

 

切り進める…

 

肩甲骨と膝が見えます。

 骨の湾曲した部分は、ナイフの"しなり"をうまく利用して削いでいきます。

 

ひっくり返す。

 

酸化が進んだ脂身はこんなかんじ。(+白カビも見えます。)

 

キレイな脂身は料理に使うためにとっておく。

 

中の赤身は奥にいくにつれどんどん脂が出て来ます。

美味しい匂いがすごい。

 

反対側がすぐ骨に当たった分、こちらは何もない様子。

 

肩甲骨。

 

そして4時間ほど掛けて全て削ぎ落とす…

 

 今回は全て食べきるつもりだったのでこういう削り方をしましたが、少人数で少しずつ食べるのなら、食べるときに都度切り落とすのがいいと思います。

 

 

 生ハムはパスタになったりチャーハンになったり、ソーメンチャンプルーになったりしました。

意外と白米とマッチするんですよね。新発見。

食欲に負けて料理の写真は撮り忘れました。

 

量的には、5人が晩御飯に腹いっぱい食べて、朝ご飯とお土産の分まであるくらい。

4kgを5人っていうのがひとつの単位だと思います。

 

沖縄の民家あるある;赤と黄色のお箸

 

メイドラゴンを見るオタク。

 

 あとは全員酔いが回ってゲラゲラ笑いながら寝ました。

 

 

 生ハム原木会、楽しかったです。

アトラクション性がある。

 

買い出しの分とか宿代とかもろもろ含めるとひとり8000円くらいでしたが、その分の価値はあったと思います。

みんな生ハム原木買ってゲラゲラ笑ってくれ。

 

 

今回のまとめ。

 

アニメ「小林さんちのメイドラゴン」を見てくれ。

大変すばらしいアニメに巡り会えたので、この気持ちを思い出せるように書き起こします。

その名は「小林さんちのメイドラゴン」。クール教信者氏原作の、30分1クール13話の深夜アニメです。

(若干のネタバレ要素含むので注意してください。)

「異世界からやってきたドラゴン(♀)がひょんとなことから独身OLのアパートに居候する」
これがこの作品のあらすじ、いわば"逆"異世界モノです。
加えてドラゴンは魔法の力でメイドさんに変身します。メイド+ドラゴンでメイドラゴン。安易。
これだけ書くと凡作臭が凄まじいのですが、そこで終わらないのがこの作品の凄さです。

主要な登場人物は3人です。正直、他は引き立て役というか、物語の根幹には関わらないので割愛します。
物語の舞台は「この世界(小林さん達の暮らす非SFな世界)」と、トールたちが元いた「むこうの世界」の2つです。

・小林(こばやし)
主人公。25歳独身。女性(重要)。友達がほとんどいない。

トール
ヒロイン。ドラゴン。人間換算20台前半(実年齢はそれ以上)。女性。

・カンナカムイ(愛称はカンナ)
サブヒロイン(?)。ドラゴン。幼女枠。人間換算9歳前後。女性。


さて、物語は、メイド姿のトールが小林さん家を尋ねるところから始まります。
家主の小林さんは唐突な出来事に戸惑いつつも、場の流れで居候することが決まり、そこから小林さんとトールの奇妙な関係が始まります。

向こうの世界のトールは、端的に言えば世界のほとんど全てに憎まれる立場でした。(人間、神、他勢力のドラゴン等…)
そんな彼女がこの世界に辿り着いたのは、神との戦いで深手を負い、ただ命からがら逃げ延びただけでした。
(そして、ただ死を待つのみの状況でした。)
そんな場にたまたま出くわしたのが、ヤケ酒でべろんべろんに酔った小林さん。
彼女は、トールに深々と刺さった聖剣(真人間には触れることするらできない…)を引き抜き、ただお願いします。「私の愚痴を聞け」、と。
最終的に小林さんとトールは意気投合し、行き場の無いトールを小林さんが「うちくる?」と心配したのが、シラフでの出会いの真相でした。
この最初の出会いを、小林さんはしばらく忘れたままでした(うたた寝の夢で思い出します)。

ちなみにドラゴンという生き物の精神は、生きてる時間では無く寿命の割り算で語られる様です。
実年齢では間違いなくトールのほうが年上ですが、精神年齢は小林さんのほうが多少上のようです。


(ここから考察)
トールの心境
向こうの世界の立場と精神年齢から察するに、トールは自分自身を承認してほしかったのだと思います。
彼女の行動理論(うまい言葉が浮かばなかったのでそう呼びます)は、大まかに2つあります。
ドラゴンとしてのトール、そしてトールとしてのトール

彼女は、出生や実際の力を含めて、ドラゴンの中ではかなり高位の立場であったようです。
しかしドラゴンも一枚岩ではなく、「世界を滅ぼそうとする勢力」「人間など多種との調和を望む勢力」「まるで我関せずの勢力」の3つがあります。
トールが属するのはこのうちの1つ目、世界を滅ぼそうとする勢力です。
この勢力自体の行動理論の根底は謎ですが、おおよそ「我が種以外は愚かであるから滅ぼすべき」、そういう考えでしょう。

彼女は、父親や周りに求められ、世界を滅ぼすべく活動していました。自分自身が決めたことではなく、他者の願いによって。
彼女は、向こうの世界ではその「ドラゴンのトール」のみを求められていました。
彼女自身も苦悩はあったようです。世界を滅ぼすことに疑問は無いが、この戦いが終わったら私に何が残るのか、と。
自分が自分である理由はなんなのだ、と。

そんな中小林さんに出会い、命を助けられ、酒を酌み交わし、励まし励まされ、初めて「トールとしてのトール」が芽生えたのではないかと考えます。
実はこのイベントには前日譚のような出来事がありますが、それは割愛。アニメをみてくれ。

このときのトールの精神状況をもうすこし整理してみます。
彼女の友人(ドラゴン)曰く、彼女は「あまり笑わない子」だったようです。
ただ与えられた使命をこなす、心の動かない日々。
そんな彼女が、初めて立場に囚われずに話すことができた相手が小林さんです。

肉体的にも精神的にも参っている状況で、立場に囚われずに「トールとしてのトール」に接してくれる小林さん。
ドラゴンとしてでなく、トール自身の意思に共感し、慰めてくれる小林さんにトールはノックアウトされたのだと思います。
トドメは「うちくる?」ですよ。「後のことは全部私に任せてついてこい」と同義ですよ。惚れる。

(ここまで考察)

結果としてトールは小林さんにベタ惚れ、一方の小林さんは(イマイチ覚えていないせいで)なんで好いてもらっているのかよくわからない状態。
このような図式が出来上がります。
そして、トールが一般常識を理解し生活に馴染んできた頃に、もう一人のお尋ねドラゴンがやってきます。
その名はカンナカムイ。ペドラゴンです。
トールを様付けで呼ぶほどに慕う彼女は、たまたまトールが発した魔力を手がかりに居場所を特定したのでした。

彼女は向こうの世界から逃げ延びたわけではなく、両親からの罰としてこの世界に送られてきた身です。
彼女はドラゴンの勢力には特に属していない様ですが、両親には「人間は信じるな」と教わってきました。
その教えを守り、最初は小林さんとトールを引き離そうとします。
しかし、小林さんはカンナちゃんを自慢の甲斐性でもって抱き込みます。
「仲良くしようとは思わない、ただ、一生にいよう」。またもプロポーズです。小林さんのお嫁さんにしてほしい。
この世界に送られてかなりの時間が経っている(と思われる)カンナちゃんに、この言葉は相当応えたようです。
「人間は悪い生き物だと教わった、でもトール様と一緒に暮らしているこの人間なら信じて良いのかもしれない…」と思ったのでしょうか。
後に、彼女は小林さんから人間そのものへと興味を移し、「小林」の姓を貰って小学校にすら通い始めます。


…と、ここまでが3話の大まかな流れなのですが、ただの日常系とはとても言い切れないです。
この作品は、「押しかけメイドとOLのドタバタコメディ」でなく、「異形の者と人間のハートフルコメディ」といえます。
私自身としては、小林さんとの日常でトールの(人間に対する)価値観がどう変わっていくのかが、ただただ見ていて楽しかったです。


(ここから考察 13話の内容を含みます)
・小林さんの心境
ここまでこの作品に浸かっているのも、小林さんと私自身の境遇が似ていて、スムーズに感情移入できたというのもあります。
精神が病みまくってるときに、自分を慕ってくれて、家で温かいご飯を用意して待ってくれる存在が現れたら、どれほど救われたでしょうか。
私なら「おかえりなさい!」だけで最初の1週間くらいは泣いてる自信があります。

さて、そんな小林さんですが、トールを迎えて最初の頃は、「すごく嬉しいんだけど、理由が分からない」そわそわした状況だったのだと思います。
彼女は、会社の後輩の「以前と比べて明るくなりましたね」の一言で、徐々にトールと、トールを迎えて変わっていった自分を意識していった様です。
しかし、トールに対する具体的な感情は生まれないまま、「この空間は居心地がいい」と過ごしているように見えます。

トールが小林さんに対する感情は1話から揺るぎないのですが、その逆、小林さんのトールに対する感情は、最終話がターニングポイントといえます。
トールが家庭の事情で向こうの世界に帰り、小林さんは初めて「トールの居ない世界」に直面します。いえ、以前もそうであったはずなのですが。
彼女は、以前の自分に戻っただけだと必死に彼女自身に言い聞かせますが、生活態度は正直で、気がつけば部屋は荒れ、嫌でも自分の精神状態を目の当たりにします。
そこで初めて彼女はトールが自分のどれほどを支えてくれていたのかに気がつくわけです。
トドメの一言、「オムライス、美味しかったよ、って言ってあげればよかったな…」と。
照れ隠しばかりで、気持ちを素直に伝えたことはあまり無かったと後悔します。

本編ではその後の描写はありませんが、おそらく1人で大泣きしていたのではないかな、と思います。
そのために、カンナちゃんをカンナちゃんの友達の家にあずけて。

さて、やかましくドアをノックする音で目が覚める彼女は、後に続く声でそれがトールのものだと認識します。
そのままトールと状況を確認し、同時に自分自身の感情の高ぶりに困惑しているようです。
(目線が左下を向くのは、心理学的に自問自答のニュアンスが強いそうです。)

続いて現れたトール父親を、脅しに屈すること無く言い負かす彼女の気持ちは、最早自分の生死よりもトールを失うことのほうが悲しく、怖かったようです。
最終的に力で屈服させようとしたトール父を再び言い負かし、彼女はトールに対する自分の気持ちをようやく理解します。
続いて小林さんが自分と同じ気持ちだと分かり、感極まったトールが抱きついてくる。
涙なしには見られないシーンでした。

(ここまで考察)


さて、この作品は主人公とヒロインがどちらも女性なわけですが、これを単純にレズカップル、とハンコを押すのはあまりにも安直すぎる行いだと思います。
人とドラゴンの種を超えた深い愛情の前に、性別など些細な問題なわけです。
たまたま両方女性であった、この表現が一番妥当です。


この作品、異種間恋愛の命題として当然寿命についても語られる描写があります。
小林さんはそれほど気にしていないようですが、一方のトールは頻繁に自問自答するほど苦悩しているようです。
「今、この瞬間は間違いなく幸せで楽しいが、それは何時まで続くのか?」と。
この問いに、彼女は2つの答えを出しています。
「この瞬間を失った時、それは後悔とは呼ばないと思う。」
「今しかないこの時間を大切に生きていきたい。」と。
また、エンディング曲でも歌われています。「永遠なんかより、尊い時間」「ここにいる人が大好き」と。
トールトールなりに、いつか終わりが来ることを理解しつつ、そのための今を精一杯謳歌しようとしているのだと思います。

 

私は最初、「瞳の書きこみと髪のグラデーション凝ってるなあ」くらいしか思いませんでした。
しかし気がつけば作品に引き込まれ、気がつけば毎話10周近く見ている始末です。
これは5周目くらいで気がついたのですが、登場人物の感情と行動が矛盾するシーンがほとんど無いんですよね。
きっとそこに惹かれたのだと思います。
(トールとエルマの関係だけは説明不足というか、一部うーん…てところはありましたが…)
すると登場人物誰もが魅力的に見えてくる。完全に沼ですね。ありがとうございました。
加えて退職直前の私のズタボロ精神を支えてくれた作品でもありました。

ありがとう、小林さんちのメイドラゴン。円盤以外に何を買ったらいいですか。全部買います。

退職しました。

社会人3年目になりたてですが、体を壊して退職したので、備忘録代わりに書き留めておきます。

各項目の最後とまとめだけ見てもらえたらいいです。

 

・自己紹介
・退職の理由
・補足説明とか
・まとめ


・自己紹介
インターネットでは池武当(いけんとう)というハンドルネームを使っています。
学生時代からなのでかれこれ8年目くらい。
ゲームが好きな典型的インドア派のオタクです。

そんな私がはじめて就職したのが、とある大型機器のアフターサポート一切を担う会社でした。
私の部署は、ちょっと違いますが、特殊用途のエレベーターのメンテナンス、のようなことをしていました。
具体的なスケジュールは、

0700 出勤
0715 客先へ出発
0830 客先へ到着、作業開始
1600 作業終了、撤収
1700 帰社、事務処理
1900 退勤

…のような具合でした。これが普通の一日。定時が0800-1700なので、3時間残業。
ちなみに1600-1700の帰社中の移動時間に残業代は支払われません。すばらしきクソ。
多い月が実働80時間くらいでしょうか。作業自体は普通に肉体労働なのでめちゃくちゃしんどい。
それでも同業他社の中では比較的マシらしいですが、仕事柄長時間労働になりがちな環境でした。
これだけで済めばいいですが、部署内で月一くらいのペースで「作業中に別の客からのトラブルコールがあり、その対応で次の日の朝までぶっ続けで仕事」、みたいなのもありました。
ちなみに私はそのはずれクジを2年間で4回くらい引きました。

加えて作業自体も、下はマイナス30度、上は40度といった気温の中で、ろくに足の踏み場もない地上30mの高所で部品交換…など日常茶飯事でした。
冗談抜きで、一度死にかけた事もありました。
また、作業だけやっていればいい訳でもなく、作業自体の見積もり等も全て自分でこなさなければならず、一人ひとりの仕事量は異常でした。

まとめると、朝早く夜遅い、非常に危険な仕事をしていました。
具体的にどういう業務内容なのかよく考えずに入社した私も私ですが…


・退職の理由
元々、自分が死ぬか人を殺す前に辞めたいとは考えていました。
丁度良く「親のツテで2年くらい南米に行けるチャンス」があったので、それを武器に退職の話を進めるつもりでした。
(行くのが確定したら別記事に書き起こします。)

しかし今年の1月、自宅でゆっくりしていた時のことです。前触れ無く、急に38度4分の熱が出ました。
初めて発熱してそろそろ3ヶ月になりますが、いまだ症状は引きません。
病院で色々検査はしていますが、おおかた自律神経失調症、その中の心因性発熱で間違いないと考えています。

就職してからほとんどずっと、この仕事してていいのか…?と考えていて、それが積もり積もってこういう形になったのかな、と思います。

四の五の言ってられない状況になったので、大急ぎで退職届を叩きつけました。
いま現在は、有給も使い切ったので欠勤で休みまくっています。

とにかく、体を壊したので退職しました。

 


・補足説明とか
私は会社での人間関係についてのストレスはほとんど感じていませんでした。
というか無頓着すぎるというか、後から考えると何かしらの発達障害なのかなあと思うこともあります。
なので、この発熱はほぼ100%業務内容によるものだと思います。
人間関係で体調を崩す人もいますが、どちらにせよ体調に現れたら即辞めるべきです。

そういえば、部署内の先輩の多くは「しんどい」「きつい」が口癖でした。
結婚しててあとが無いと大変ですね。知らんけど。


・まとめ
健康は有限のリソースです。一度体調を崩すと、元通りになるのにとても時間が掛かるし、最悪もとに戻りません。
とりあえず辞めて健康になればなんとかなる。

それと、退職活動中に一番に思ったことがあるんですけど、先輩や同期に退職の相談するのは悪手だと思います。
それは、彼らは「厳しい労働環境に耐えられる肉体と精神を持っている異常者」だからです。
他人のハードルを鵜呑みにしていると簡単に体を壊します。自分のハードルは自分で設定しましょう。
「うるせえオレはオレ基準で既にしんどいんだ」という気持ちを大切にしてください。


自宅を引き払ったら、あとは実家で猫でも飼ってしばらく療養しようと思います。
それでは。